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社員インタビュー

革新的な創薬への情熱を持って
薬を待つ患者さんのために
毎日の研究を一つ一つ丁寧に。

研究開発センター 鳴門研究所
2009年入社

現在に至るまで

中学生の頃に病気になり、1週間ほど点滴だけで過ごしたことがありました。その際、液体の中に必要とする栄養の多くが詰まっていて、私を救ってくれた輸液に感動したのを覚えています。医療は生活を営むうえでとても重要な要素であり、輸液などの医薬品開発に携わることで、病気で困っている人の役に立ちたいという思いを持ち、大塚製薬工場への入社を志望しました。

大学の研究室では、微生物を利用した発酵技術を用いて既存の化学合成法に比べて環境への負荷の少ない化合物を作り出す方法を研究していました。学生時代に学んだ研究の基礎的な知識を生かし品質管理職として働き始めて3年が経ち、仕事にも慣れてきた頃に研究所に配属になりました。最初は研究者としてやっていけるのか不安もありましたが、今では新しい分野の知識が増えていくことに日々喜びを感じ、医薬品開発に携われることを誇りに思っています。

仕事の内容とその魅力

鳴門研究所が掲げる「“創薬”を通じて、新しい価値を創造する」という目的に向かって研究所全員が切磋琢磨しながら研究に邁進しています。

私の所属する薬物動態チームでは、創薬研究で見出された化合物の「薬物動態(どれぐらい体に吸収され、体内のどの臓器に分布し、どのように構造変化をした後、どこから排泄されていくか)」を研究し、患者さんにとっての薬物動態プロファイルの至適化を図ることで有効かつ安全な医薬品の創出を目指しています。これらの研究で得られたデータを基に、合成・薬効・安全性を研究するチームと議論しながら一つずつ課題を解決し開発を進めています。薬の開発には時間がかかりますが、テーマが前進し製品化に近づくと喜びを感じます。

職場の雰囲気

研究所には、「新たなことに挑戦したい!」という熱い思いを持つ研究者の挑戦を前向きに捉え応援してくれる風土があります。薬物動態チームは約10人のメンバーで構成されています。知識や経験が豊富な方が多く相談しやすい環境なので、新規の実験方法の立案やデータの考察等で判断に困った時には先輩方にアドバイスを頂いています。さまざまな意見を頂くことで広い視野を持って研究に取り組んでいます。真剣に集中して研究する傍ら明るく楽しい方が多いので、時に冗談などを言い合いながら仕事をしています。

学会やセミナーに参加する機会もあり、社外で同様の研究をしている方との交流や最新の知識と重要な情報を入手することができます。

将来のキャリアビジョン

多くの新規合成化合物の中から開発候補物質が選び出され、その物質が医薬品へと成長していく過程で医薬品開発の難しさを実感しています。研究が進むにつれ、候補物質の薬物動態的な特徴や効力、安全性等の課題も明らかになっていきます。これらの課題を一つずつ解決することでよりよい医薬品の開発に結び付けたいと考えています。

薬物動態評価は、医薬品を評価するうえで基礎となる重要なデータとなります。そのような業務に携わっていることの責任を感じながら、これからも研究を通して経験を積み重ねて将来的には開発初期から市場に出すまでの薬物動態評価を任せてもらえるようになりたいと思っています。

ある日のスケジュール

a.m.
8:10簡単な朝食を済ませ車で出勤
8:20出社、手動のミルで擦った日本茶で気分を入れ替え
8:20〜9:00メールチェック&デスクワーク
9:00〜10:00月1回定例のチームミーティング
研究結果、進捗状況などを共有する
10:00〜12:30薬物動態実験、集中して実験に取り組む
p.m.
12:30〜13:30社員食堂で同期の友達や同僚とゆっくり昼食
13:30〜16:00引き続き集中して薬物動態実験
16:00〜17:30実験データの解析、整理
分析がうまくいってきちんとした結果が出て喜ぶ
17:30〜18:00実験に関する資料収集、予定の確認
18:00退社、家に帰ってご飯をつくり、バラエティー番組を見ながらくつろぐ

仕事以外の時間は

もともと海で泳ぐのが好きだったので、3年前に同期の友達と一緒にダイビング免許を取得しました。休みの日は徳島県南や沖縄の海でダイビングを楽しんでいます。海に潜って魚やサンゴ礁を眺めると、心が癒されリラックスできます。四国には有名なダイビングスポットも多く、この機会に全部制覇することを狙っています。また、パラシュートを背にモーターボートに引かれ空の散歩を楽しむパラセーリングも体験し、いつもの海とまた違った姿に感動を覚えました。その他にも肩こり改善を目指してヨガを始めたり、友達と食事に行ったり、料理をしたり、旅行をしたり、充実した生活を送っています。

学生の皆さんに一言

私が研究で意識していることは、「薬を必要としている患者さんのことを常に考え、一つ一つ丁寧に研究を行う」ということです。日々の研究は小さな歩みですが、自分に任せられた仕事を一つ一つ誠実に責任を持って仕上げることを大切にしています。私の行った仕事がいつか患者さんの笑顔につながるよう、熱意を持って取り組んでいます。

私たちの研究所には「WAIGAYAルーム」や「研研学学室」という所員のための休憩室兼ミーティングルームがあります。また、さまざまな文献に触れることができる図書室もあり、日ごろ全く別の研究を行っている方とも活発な意見交換ができる環境が整っています。「医薬品の研究開発を通し、世の中に貢献したい!」という熱い気持ちを持った人を応援する風土が当社にはあります。ぜひ一緒に頑張りましょう!

(所属部署は取材当時のものです)