国際本部(大塚フィリピン製薬株式会社出向中)
2005年入社
高校生の時から生物学に興味があり、大学時代は免疫生物学を専攻していました。私は徳島県出身で、小さい頃から親しみのある大塚グループで仕事がしたいと考えていました。正直なところ、大塚製薬株式会社と株式会社大塚製薬工場の違いが大学生の時の自分はよく分かっていませんでしたが、会社説明を受け両社の違いを理解し、大塚製薬工場が特に注力している輸液・栄養という分野に関心を持ち、MR職として入社しました。
入社してからは、MR職として、当社の輸液製剤や経腸栄養剤などの製品情報および関連情報を医療機関等に提供する活動を続けてきました。ある時、出張で訪れたインドで、その国民のパワーに圧倒され、自分もぜひ、このようなアジアの国で医薬品を提供する仕事をしてみたいと思うようになりました。会社の自己申告制度で、国際本部への異動を希望し、MR職を10年したのちに国際本部へ異動しました。
国際本部に異動してすぐフィリピンと香港を担当し、月に1回くらいのペースで現地に出張していました。現地では、病院訪問などの市場調査を行うことで、関連会社の方々と新規事業の可能性を検討しています。また、現地での製品の登録や既に販売されている製品のプロモーション活動の支援など、幅広い業務を行っていました。現在は大塚フィリピン製薬株式会社の副社長として現地に赴任し、フィリピンでの輸液・栄養事業の立ち上げに日々奮闘しています。
この仕事の魅力は、日本とは全く異なる環境で現地特有のニーズを発見し、新しいビジネスを創造できることです。輸液・栄養という患者さんの生命維持に必要な製品を通じてアジア諸国の人々の健康に貢献することのできる、非常にやりがいのある仕事だと感じています。
国際本部は出張の多い職場であり、なかなかメンバー全員がそろう事はありませんが、経歴の違う仲間がそれぞれ得意分野を生かして他のメンバーをサポートしている、とても雰囲気のよい職場だと思います。それぞれの国に応じて担当者がビジネスデベロップメントを行っており、その担当者同士で情報交換をすることで、最新情報を入手するとともに自分の業務のブラッシュアップを行っています。語学堪能でコミュニケーション能力が高い人、環境の変化に強く、与えられた場で100%以上の力を出せる人が多いと感じており、自分も刺激を受けています。
現在赴任している大塚フィリピン製薬株式会社には150人以上の社員が働いていますが、日本人は私を含め3人だけです。フィリピンは親日国であり、温厚な国民性を持っています。予想外のことが起こるなど仕事は大変ですが、優秀な現地社員に囲まれ、とてもやりがいのある充実した生活を送っています。
輸液・栄養製品は、ベーシックドラッグとしてこれから経済発展をしていく国々では必要不可欠な製品です。フィリピンはまだ貧しい方が多いにも関わらず、輸液・栄養製品は日本と比較すると極めて高額であり、その恩恵を受けられる方が限られています。高額な輸液・栄養製品を使用できず入院中に栄養状態が悪くなる患者さんもいるほどです。私は、このようなフィリピンの輸液・栄養治療の現状を打破し、多くの方が輸液・栄養製品が使えるような医療を実現したいという熱い気持ちを胸に、日々奮闘しています。
また、フィリピンで学んだ多くのことや培ったノウハウを、その他の国々にも広げていきたい、世界中の国々の医療に貢献していきたいと考えています。現地の企業として現地の人々のことをしっかりと考え、その国の医療に貢献したいと考えています。
社会人になって始めたゴルフも12年目となり、今は社内外の方々とプレーを楽しんでいます。フィリピンには日本人会のゴルフコンペもあり、オフの日は積極的に参加して汗を流しています。会社の中にもゴルフを趣味にする方は多く、さまざまな方とコミュニケーションを取るのに役立っています。フィリピンではマラソンが盛んなので、それにチャレンジすべく、最近はジムで体作りに励んでいます。
現地社員とのコミュニケーションも積極的に取るようにしており、レストランで食事をしたり、海水浴に誘ってもらったり、フィリピンでの生活を満喫しています。
大塚製薬工場は国内輸液のリーディングカンパニーとして培った技術力を基に、輸液・栄養製品を、アジアを中心にグローバルに展開しています。語学力を習得し、現地の人とコミュニケーションを取り、その上でビジネス展開を進めることは大変ですが、現地のニーズやシーズを捉え、自分でビジネスを作り上げていく仕事にはとてもおもしろみがあり、またやりがいを感じます。
私は、学生から社会人になるに当たり、MR職ということで、全く新しいフィールドへのチャレンジをしました。また、MR職を続けながら、「いつか海外で自社の製品を提供する仕事にチャレンジしたい」という夢を持ち続け、国際本部へ異動しました。それらは、全て私が強く望んだことでありましたが、全く違う部門へのチャレンジをかなえてくれた会社には感謝しています。大塚は、そのような社員の情熱に対して挑戦するチャンスをくれる会社だと思います。