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2024年11月13日
株式会社大塚製薬工場(本社:徳島県鳴門市、代表取締役社長:高木 修一、以下「大塚製薬工場」)の米国子会社であるOtsuka Pharmaceutical Factory America, Inc.(本社:Schaumburg, Illinois、代表取締役社長:高木 修一、以下「OPFA」)は、ICU Medical, Inc.(本社:San Clemente, CA、取締役会長兼CEO:Vivek Jain、以下「ICU Medical」)との間で、ICU Medicalが新設する輸液事業会社に資本参加することで合意し、2024年11月12日(日本時間)に契約を締結しましたのでお知らせします。
ICU Medicalは、輸液療法、血管アクセス、バイタルケアアプリケーションに使用される革新的な医療製品の開発、製造、販売をおこなっており、北米最大級の基礎輸液工場を所有しています。同社は、輸液事業をこのたび設立する新会社に事業譲渡いたします。新会社の事業開始は2025年第2四半期初頭を予定しております。OPFAは、新会社の株式の60%を取得し、子会社とすることで北米での輸液事業を進めてまいります。
北米の輸液市場は世界有数の規模で、市場は年々拡大しています。また、現在、ハリケーンの被害により輸液の供給が一時的に不足しています。日本最大の輸液メーカーである大塚製薬工場と北米大手総合輸液メーカーであるICU Medicalは、合弁会社を通じて、北米での輸液の供給体制を強化し、安定供給に寄与するとともに、より一層の北米での輸液事業の強化並びに製品の技術革新の促進を目指します。
大塚製薬工場は、高品質な基礎輸液を安定的に供給し、将来的には栄養輸液等の供給を通じて北米のみならず世界への貢献を目指します。また、"Otsuka-people creating new products for better health worldwide"という大塚グループ企業理念のもと、積極的な海外事業展開を進めることによって、世界の人々の健康に貢献していきます。
<両社代表からのコメント>
ICU Medical, Inc. Chairman of the Board and CEO Vivek Jain
大塚グループの規模、米国でのパートナーシップ経験、そして長期的な投資姿勢は、理想的なパートナーとなる理由です。また、財務的な強さとポートフォリオ拡大への献身は、北米市場が必要とする安定性と選択肢を提供します。この合弁会社を通じて、ICU Medicalのステークホルダーに臨床的および経済的価値を提供し、この重要な製品カテゴリーに革新をもたらすことを約束します。
株式会社大塚製薬工場 代表取締役社長 高木 修一
大塚製薬工場にとって、北米市場への進出は長期的な目標の一つでしたので、合弁会社設立はこの目標を実現する良い機会となります。また、日本の輸液のリーディングカンパニーとして培った当社の高い技術力を生かした製品を供給することで患者さんへの貢献を目指してまいります。