トップ > ニュースリリース一覧 > 単回測定に特化した膀胱内尿量測定機器 「リリアム ワン」を新発売
2022年12月12日
株式会社大塚製薬工場(本社:徳島県鳴門市、代表取締役社長:小笠原 信一、以下「大塚製薬工場」)は、膀胱用超音波画像診断装置「リリアム ワン®」(以下「本製品」)を、2023年3月1日より新発売いたします。
本製品は、超音波により膀胱内尿量を測定する医療機器です。これまでに開発した膀胱内尿量測定機器「リリアムα-200」、その後継製品である「リリアムIP200」は主として尿量の連続的な測定を行うことを想定した機器であるのに対し、本製品は必要な時に、より簡便に膀胱内尿量測定を実施したいという医療現場のニーズを受け開発した、単回測定に特化した製品です。患者さんに接する部分(プローブ部)と本体を一体化し、片手でボタンを一つ押すだけで測定可能としたことから、「リリアム ワン」と名付けました。
様々な疾患により、「頻尿、尿が漏れる、尿が出にくい」という患者さんの膀胱機能確認(残尿量・蓄尿量・排尿量の確認やパターン把握)や排尿ケアのニーズが高まっています。超高齢社会を迎えた日本の医療・介護領域においては、平成28年度の診療報酬改定で新設された排尿自立指導料が、令和2年度の診療報酬改定で排尿自立支援加算と名称を変え拡充されるなど、排泄自立の重要性が認識されています。また、残尿量は排尿障害の診断と治療の指標として用いられ、残尿測定は、排尿障害に関わる診療ガイドラインの中で必須の検査になっています。
本製品は、大塚製薬工場が、製造販売元である株式会社リリアム大塚(本社:神奈川県相模原市、代表取締役社長:白﨑 功、以下「リリアム大塚」)と独占販売契約を締結し、販売いたします。超音波を用いた医療機器を2015年から販売するリリアム大塚は、これまで培ってきた医療機器開発・製造ノウハウを生かし、本製品を開発いたしました。
大塚製薬工場は、"The Best Partner in Clinical Nutrition"(臨床栄養領域における患者さんや医療従事者のベストパートナーを目指す)を経営ビジョンとし、さらに、「予防・診断・治療・モニタリング」といったヘルスケアプロセス全体をカバーできるよう事業領域の拡大を進めております。そのなかで、2016年から「リリアムα-200」を販売し、本年はその後継製品である「リリアムIP200」や間欠泌尿器用カテーテル「アクトリーン」「OTバルーンカテーテル」をそれぞれ発売するなど、泌尿器・排尿領域製品の充実を図ってまいりました。私たちは今後も、患者さんの排泄ケアに貢献できる製品展開を進めてまいります。
大塚グループは、"Otsuka-people creating new products for better health worldwide"の企業理念のもと、世界の人々の健康に寄与してまいります。
一般的名称 | 膀胱用超音波画像診断装置 |
販売名 | リリアム ワン |
医療機器認証番号 | 303ADBZX00050000 |
測定精度 | ±(15%+20mL) |
測定結果表示範囲 |
0~600mL |
電源 | 充電式(リチウムイオンバッテリー内蔵) |
クラス分類 | 管理医療機器(クラスⅡ)・特定保守管理医療機器 |
重量 | 約200g |
サイズ | 77.9㎜(幅)×24.4㎜(奥行)×124.0㎜(高さ) |
診療報酬項目 | D216-2 残尿測定検査 |
認証年月日 | 2021年5月28日 |
基本機能 | 膀胱内尿量測定 |
測定原理 | 超音波を膀胱に向けて発信、膀胱内尿量を推定し、数値で表示する |
構成 | 1) 「リリアム ワン」本体 プローブ部:エラストマー、難燃性ABS 2) 「リリアム ワン」専用充電器 |
メーカー希望小売価格 |
41万円(税抜き):リリアム ワン キットとして(本体、専用充電器、超音波検査用ジェル含む) |
製品写真 | |
リリアム ワン キットの構成 |