リリアム大塚、超音波を用いて膀胱内尿量を簡便に確認できるヘルスケア家電 「リリアムスポット」の改良製品として「リリアムスポット2」を新発売

株式会社大塚製薬工場（本社：徳島県鳴門市、代表取締役社長：小笠原信一）の子会社である株式会社リリアム大塚（本社：神奈川県相模原市、代表取締役社長：白﨑功、以下「リリアム大塚」）は、膀胱内尿量を簡便に確認できるヘルスケア家電（非医療機器）として、排尿タイミング予測支援デバイス「リリアムスポット_®」の改良製品「リリアムスポット_®2（以下「本製品」）」を8月24日に新発売します^※1。

リリアムスポットは、2018年に介護領域への貢献を目的として開発した、膀胱の位置に超音波を当てることで、尿のたまり具合を目盛り表示で確認することができるヘルスケア家電です。トイレ誘導のタイミングがうまく合わずにお困りの方、尿意が曖昧な方や尿意を頻繁に訴える方に対して、尿のたまり具合や、排尿後の尿が出し切れているかの確認などにお役立ていただける製品です。今回、新発売する本製品は、以下の点を改善し、性能と利便性を向上しました。

　　①プローブ部^※2の形状変更により、超音波の感度を改善しました。

　　②目盛り表示を10段階に細分化し、尿のたまり具合をより詳細に確認できるようにしました。

　　③起動後すぐに尿量を確認できるようにするなど、操作性を向上させました。

超高齢社会を迎えた日本の介護領域においては、2021年介護報酬改定で排せつ支援加算が見直されるなど、排泄自立の重要性が認識されており、排泄ケアのニーズが高まっています。

尿意が曖昧な方へのトイレ誘導にはいくつかの手法があるとされ、中でも医療関係者や介護者が排尿の動機を作り、促し排尿を行う「排尿習慣の再学習（Prompted voiding）」と言われる方法は、各種ガイドラインにも掲載され、排尿管理に一定の有効性が示されており^※3、超音波機器を用いた排尿習慣の再学習については、複数の研究成果が報告されています^※4～6。また、介護の場において、リリアムスポットを用いてトイレ誘導を行った例も報告されています^※7。

超音波を用いた医療機器「リリアムα-200^※8」を2015年から販売するリリアム大塚は、これまで培ってきた医療機器開発・製造ノウハウを生かし、介護領域のヘルスケア家電としてリリアムスポットを開発いたしました。今後も、排尿でお困りの方ご本人や、そのご家族の日常生活の支援、介護職員の方の負担軽減に役立てるよう、より一層の利便性向上を目指し、製品改良に取り組んでまいります。

大塚グループは、今後も"Otsuka-people creating new products for better health worldwide"の企業理念のもと、世界の人々の健康に寄与してまいります。

※1 リリアムスポットは終売となります。すでに購入されている方には、リリアムスポット2への有償切り替えをご案内します。

※2 機器において、被測定者に直接触れる部分を指します。

※３ 女性下部尿路症状診療ガイドライン[第2版]（2019年、日本排尿機能学会）

※4 Iwatsubo E. et al., International Journal of Urology 2014; 21: 1253-1257

※5 Suzuki M. et al. International Journal of Urology 2016; 23: 786-790

※6 Suzuki M., et al. Neurourology and Urodynamics. 2019; 38: 1-7.

※7 岩田研二ほか日本排尿機能学会誌2019; .30:339

※8 リリアム大塚が開発し2015年11月から販売を行っている膀胱用超音波画像診断装置（医療機器認証番号：227ADBZX00146000）

製品概要

リリアムスポット2への切り替えプログラムの提供について

• これまでにリリアムスポットをご購入いただいたユーザーの皆様には、リリアムスポット2への切り替えプログラム（有償）をご提供させていただきます。
• 本切り替えプログラムでは、リリアムスポット本体の一部部品交換とソフトウエアアップデートを行うことでリリアムスポット2としてお使いいただくことができます。詳細につきましては、個別に各ユーザーの皆様にご案内申し上げます。

なお、本切り替えプログラムは、過去に製品を購入された方がユーザー登録を完了することでソフトウエアアップデート費用分を無償で対応させていただきますので、お済みでない方はこの機会にユーザー登録を完了いただくことをお薦めいたします。