トップ > 患者さん・一般の皆さま > 脱水を学ぶ > 暑い季節のこんな症状 脱水症・熱中症のサインかも。
暑い季節のこんな症状
脱水症・熱中症のサインかも。
脱水症や熱中症になった際に、
身体にどのようなサイン(症状)が表れるか知っていますか?
早く気づいて、重症化する前に適切な対処ができるように事前にチェックしておきましょう。
めまい
立ちくらみ
こむら返り
筋肉痛
生あくび
大量の汗
これらは熱中症Ⅰ度の症状で脱水症も疑われます。
涼しい場所で身体を冷やして、水と塩分などの電解質を補給しましょう。
症状が改善しなければ、医療機関を受診しましょう。
濡れタオルで首筋を冷やしたり保冷剤を両手に握ると効果的です。
脇の下や太ももの付け根などを冷やすと効果的です。
口から飲める時は経口補水液などで水と電解質(塩分など)を補給しましょう。
頭痛
吐き気
疲労感
倦怠感
集中力・判断力の低下
これらは熱中症Ⅱ度の症状です。速やかに医療機関を
受診しましょう。
Dさん(70代女性)は2~3日間身体のだるさを感じていました。
その日もいつも通り買いものに出かけましたが、帰宅中にめまいとふらつきを発症しました。
Eさん(70代男性)は、炎天下の中グランドゴルフをしており、そのうちめまいと頭痛を感じ、動けなくなりました。
Fさん(80代女性)は3日ほど前から食欲がなく、身体のだるさを感じていました。その日は室内にいましたが、冷房器具の使用を控えていたところ、症状が悪化し、動けなくなりました。
熱中症は予防することで100%防げる病気と言われています。暑さ指数(WBGT)や温度・湿度などを確認しながら、熱中症予防を意識しましょう。
1.こまめな水分補給をしましょう
2.規則正しい食事をしましょう
(私たちは、1日に必要な水分の約半分を食事から摂っています)
3.室内ではエアコンを使って、室温を28℃以下に保ちましょう
4.外出時は、通気性の良い服装をして、帽子や日傘も使って、暑さ
を避けましょう
5.汗を沢山かくときには、水やお茶だけでなく電解質(塩分など)
も補給しましょう。
監修 横堀將司
日本医科大学大学院医学研究科 救急医学分野 教授
日本医科大学付属病院 高度救命救急センター 部長