当社では、生産部門の一人一人が医療の一端を担うという高い意識を持ち、GMP文書などマニュアル化された厳格な手順書に従い、製造を行っています。複雑化・高度化する医薬品製造装置や、コンピューターシステムバリデーションに代表される製造装置制御のソフトウエアなどへの対応も、品質に大きくかかわるファクターとして重要視されており、製造に携わる社員には、より高度な知識と技術が求められるようになっています。
このような現状を踏まえ、生産部門では、これまでに蓄積された当社の製造技術や新しい技術を正確に承継・習得するための教育プログラムに加え、管理者のためのスペシャリスト教育、各種技能検定資格取得の勧奨、生産活動に関する創意工夫の提案を幅広く募り実行する提案活動など、高品質な製品の安定供給に貢献するさまざまな取り組みを行っています。
「品質は工場の生命にして包装も亦(また)品質なり 買う身になりて造れ賣(売)れ」品質最優先を唱えた創業者・大塚武三郎のこの社訓は、創業以来、私たち社員一人一人に受け継がれてきました。
これからも、この社訓を胸に刻み、製造工程に関する幅広い知識と数多くの経験を積み重ねた社員たちが、大塚の「確かな品質」を守り続けていきます。
大塚ホールディングス株式会社は、輸液を含む製品の生産と安定供給に関して、緊急事態でも事業の継続が可能な仕組みを備えていることを証明する「ISO22301認証」(事業継続マネジメントシステムの国際規格)を取得しています。これは、当社の輸液の安定供給の仕組みが国際的な基準を満たしているということを示すものです。
詳細は「会社情報」の「リスクマネジメント」ページへ
安定した輸液製造のためには、豊かで清らかな水環境が必要です。当社の国内4工場は、創業の地である徳島県の鳴門市と板野郡(松茂町)、北海道釧路市、富山県射水市に立地し、それぞれ豊かな自然環境と共存しながら製造を行っています。
大塚グループの発祥の地であり、当社の本社や研究所がある鳴門地区は、輸液のリーディングカンパニーの本拠地としての役割を担っています。渦潮で名高い鳴門海峡にほど近く、観光資源にも恵まれた自然豊かな地です。
ここでは、注入針付キット製剤やプラスチックボトル製剤の製造に加え、歴史を積み重ねてきたブランドのオロナインH軟膏などを製造しています。
ISO14001認証取得(2003年5月)
はるか紀州や淡路島を望む紀伊水道沿岸の工業団地内にあり、徳島空港に隣接し県外からのアクセスもよい松茂工場は、合理化された高性能の輸液工場であり、ここでは50mLから1000mLのシングルバッグ製剤、ダブルバッグ製剤、20mLのプラスチックアンプル製剤の製造に加え、当社が世界で初めて開発したダブルバッグタイプの抗生物質キット製剤などを製造しています。
ISO14001認証取得(2003年8月)
タンチョウ(丹頂鶴)で有名な釧路湿原国立公園に近く、水質の良い広大な土地を生かした釧路工場は、当社の北の拠点として、各種輸液製品の製造を行っています。
ここでは200mLから500mLのシングルバッグ製剤、20mLのプラスチックアンプル製剤に加え、当社が世界で初めて開発したクワッドバッグ製剤などを製造しています。
ISO14001認証取得(2002年9月)
富山工場は、北は富山湾、南東には立山連峰と、自然が豊かな水資源に恵まれた環境にあります。日本で唯一の静注用脂肪乳剤を製造している工場です。
ここでは50mLから250mLのシングルバッグ製剤に加え、ダブルバッグ製剤、クワッドバッグ製剤を製造しています。
ISO14001認証取得(1999年4月)