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イノソリッド配合経腸用半固形剤の製品Q&A
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イノソリッド配合経腸用半固形剤は、新医薬品ではなく医療用医薬品(9の2)類似処方医療用配合剤として製造販売承認を取得しています。そのため、新医薬品にかかる処方日数制限は受けません。
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イノソリッド配合経腸用半固形剤は、製剤の特性上、外観からは内容成分の変質が判断しにくいため、開封後の保存は避けてください。
開封後は、微生物汚染及び直射日光を避け、できるだけ早めに使い切ってください。
やむを得ず保管する場合は、冷蔵庫に保管し、開封後24時間以内に使い切ってください1)。
【参考】
内容成分の安定性は、25±2℃、60±5%RH、1000±100 lxの条件下で24時間まで規格内であることを確認しています2)。1) イノソリッド配合経腸用半固形剤 電子添文 2024年11月改訂(第2版)
2) イノソリッド配合経腸用半固形剤 インタビューフォーム 2024年11月改訂(第2版) -
経腸用半固形剤専用アダプタ(ISO80369-3)およびラコールNF配合経腸用半固形剤専用アダプタ(ISO80369-3)は再使用禁止です。
専用アダプタ(ISO80369-3)の先端が摩耗・変形していると、口栓(スパウト部位)が開通しない恐れがありますので、使用する前に異状がないことを確認してください。また、専用アダプタを刺し込む向きにも注意してください。【使用方法】
①イノソリッド配合経腸用半固形剤・ラコールNF配合経腸用半固形剤のバッグや口栓が操作台と平行になるように置いてください。
その後、専用アダプタの取っ手がバッグの面に垂直になるようにし、口栓に専用アダプタをまっすぐ 刺し込み、内部のフィルムに穴をあけます。
一旦フィルムが伸びてしまうと、新しい専用アダプタを刺しても開通できません。
②専用アダプタを右に回して、ねじ込みます(3/4回転させます。)
1) はじめての半固形剤注入法の手びき(ISO80369-3対応)
2) ISO80369-3対応半固形剤専用アダプタを用いた注入方法(動画)
3) ISO80369-3対応ラコールNF配合経腸用半固形剤専用アダプタを用いた投与手順(PDF)
4) ISO80369-3対応経腸用半固形剤専用アダプタを用いた投与手順(PDF) -
イノソリッド配合経腸用半固形剤またはラコールNF配合経腸用半固形剤の口栓(スパウト部位)を持ち、バッグが折れ曲がった状態で専用アダプタを接続すると、専用アダプタの先端でバッグの内側を傷つける恐れがあります。専用アダプタを口栓へ接続するときは、バッグや口栓が操作台と平行になるように置いてください。
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経腸用半固形剤専用アダプタ(旧規格)およびラコールNF配合経腸用半固形剤専用アダプタ(旧規格)は再使用禁止です。
専用アダプタ(旧規格)の先端が摩耗・変形していると、口栓(スパウト部位)が開通しない恐れがありますので、使用する前に異状がないことを確認してください。また、専用アダプタはまっすぐ一気に刺し込んでから、右に回してください。【使用方法】
①イノソリッド配合経腸用半固形剤・ラコールNF配合経腸用半固形剤のバッグや口栓が操作台と平行になるように置いてください。その後、口栓に専用アダプタをまっすぐ一気に刺し込み、内部のフィルムに穴をあけます。一旦フィルムが伸びてしまうと、新しい専用アダプタを刺しても開通できません。
②専用アダプタを右に回して、最後までねじ込みます。
1) ラコールNF配合経腸用半固形剤専用アダプタを用いた注入方法(動画)
2) ラコールNF配合経腸用半固形剤専用アダプタを用いた投与手順(PDF)
3) 経腸用半固形剤専用アダプタ(旧規格)を用いた投与手順(PDF)
4) Otsuka Information ラコールNF配合経腸用半固形剤専用アダプタ操作時のポイント(Vol.111) -
ラコールNF配合経腸用液・ラコールNF配合経腸用半固形剤・ツインラインNF配合経腸用液には乳糖は含まれていません。従って、乳糖不耐症の方にも投与は可能です。
イノラス配合経腸用液には、原料(濃縮乳たん白質)由来の乳糖が、0.86g以下/187.5mL、0.57g以下/125mL、含まれています1)。
イノソリッド配合経腸用半固形剤には、原料(濃縮乳たん白質)由来の乳糖が、0.96g以下/300g含まれています2)。
乳糖不耐症の方へ投与する場合は臨床症状に注意して適切に投与してください。1) イノラス配合経腸用液 電子添文 2023年5月改訂(第2版)
2) イノソリッド配合経腸用半固形剤 電子添文 2024年11月改訂(第2版) -
イノラス配合経腸用液、イノソリッド配合経腸用半固形剤、ラコールNF配合経腸用液、ラコールNF配合経腸用半固形剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者、牛乳たん白アレルギーを有する患者は禁忌に該当します 1)2)3)4)。また、ツインラインNF配合経腸用液の成分に対し過敏症の既往歴のある患者は禁忌に該当します5)。
イノラス配合経腸用液には「濃縮乳たん白質」と「カゼインナトリウム」が配合されているため、牛乳アレルギーのある患者に投与することはできません。大豆由来の成分は含まれておりませんので、大豆アレルギーのある患者には投与可能です。
イノソリッド配合経腸用半固形剤には、「濃縮乳たん白質」と「カゼインナトリウム」が配合されているため、牛乳アレルギーのある患者に投与することはできません。
「ダイズ油」が配合されており、ダイズ油中のアレルゲンに関する詳細な知見は得ておりませんが、、大豆由来アレルゲン以外の物質に対してもアレルギー反応が出てくる可能性がありますので、大豆アレルギーのある患者の場合は十分に経過観察を行いながら投与してください。ラコールNF配合経腸用液及びラコールNF配合経腸用半固形剤には「乳カゼイン」と「分離大豆たん白質」が配合されているため、牛乳アレルギーや大豆アレルギーのある患者に投与することはできません。
ツインラインNF配合経腸用液には 「乳たん白加水分解物」と「大豆レシチン(乳化剤)」が配合されているため、牛乳アレルギーや大豆アレルギーのある患者に投与することはできません。
【参考】
牛乳たん白アレルギーを有する患者に、牛乳たん白を含む経腸栄養剤を投与し、アナフィラキシーショックを起こした報告があります 6)7)。1) イノラス配合経腸用液 電子添文 2023年5月改訂(第2版)
2) イノソリッド配合経腸用半固形剤 電子添文 2024年11月改訂(第2版)
3) ラコールNF配合経腸用液 電子添文 2022年6月改訂(第1版)
4) ラコールNF配合経腸用半固形剤 電子添文 2022年4月改訂(第1版)
5) ツインラインNF配合経腸用液 電子添文 2022年4月改訂(第1版)
6) ラコールNF配合経腸用液 インタビューフォーム 2023年1月改訂(第5版)
7) ラコールNF配合経腸用半固形剤 インタビューフォーム 2022年10月改訂(第6版) -
イノソリッド配合経腸用半固形剤およびラコールNF配合経腸用半固形剤の経口投与は用法外使用です。
安全性の検討なども行っていません。
特に、嚥下障害のある患者では誤嚥などのおそれもありますので経口投与しないようにしてください。イノソリッド配合経腸用半固形剤
6.用法及び用量(抜粋)1)
通常、成人標準量として1日900~1,500g(900~1,500kcal)を胃瘻より胃内に1日数回に分けて投与する。ラコールNF配合経腸用半固形剤
6. 用法及び用量(抜粋)2)
通常、成人標準量として1日1,200~2,000g(1,200~2,000kcal)を胃瘻より胃内に1日数回に分けて投与する。1) イノソリッド配合経腸用半固形剤 電子添文 2024年11月改訂(第2版)
2) ラコールNF配合経腸用半固形剤 電子添文 2022年4月改訂(第1版) -
イノソリッド配合経腸用半固形剤およびラコールNF配合経腸用半固形剤の空腸瘻や経鼻胃管からの投与は用法外使用です。
また、経鼻法や空腸瘻に用いるチューブ径は胃瘻チューブと比較すると細いため、薬剤の通過性が悪く、詰まりの原因になります。
さらに、本剤を短時間で腸瘻から投与すると、腹部膨満感・下痢・腹痛などの消化器症状を引き起こしたり、ダンピング症状が現れたりするおそれもあります。イノソリッド配合経腸用半固形剤
6.用法及び用量(抜粋)1)
通常、成人標準量として1日900~1,500g(900~1,500kcal)を胃瘻より胃内に1日数回に分けて投与する。ラコールNF配合経腸用半固形剤
6. 用法及び用量(抜粋)2)
通常、成人標準量として1日1,200~2,000g(1,200~2,000kcal)を胃瘻より胃内に1日数回に分けて投与する。1) イノソリッド配合経腸用半固形剤 電子添文 2024年11月改訂(第2版)
2) ラコールNF配合経腸用半固形剤 電子添文 2022年4月改訂(第1版) -
イノソリッド配合経腸用半固形剤およびラコールNF配合経腸用半固形剤では、多量の水分(液体)が流入することによる栄養剤の性状の変化を避けるため、間隔をおいて(栄養剤投与前30分、もしくは栄養剤投与終了から2時間後)水分を投与します。
ただし、チューブ詰まりを防ぐために、投与終了後、水もしくは白湯(30mL程度)でのフラッシングは必ず行ってください。※ 水分の追加の必要性や必要量は、主治医の指示に従ってください。
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ツインラインNF配合経腸用液、ラコールNF配合経腸用液、イノラス配合経腸用液、ラコールNF配合経腸用半固形剤、イノソリッド配合経腸用半固形剤の水分含量(%)と一袋あたりの水分含量(mL)は下記の通りです。
製品名 水分含量 一袋あたりの水分量含量
(ツインラインはA液B液混合液として)ツインラインNF配合経腸用液 約85%1) 約340mL/400mL ラコールNF配合経腸用液 約85%2) 約170mL/200mL
約340mL/400mLイノラス配合経腸用液 約75%3) 約93mL/125mL
約140mL/187.5mLラコールNF配合経腸用半固形剤 約76%4) 約228mL/300g イノソリッド配合経腸用半固形剤 76%5) 228mL/300g 1) ツインラインNF配合経腸用液 電子添文 2022年4月改訂(第1版)
2) ラコールNF配合経腸用液 電子添文 2022年6月改訂(第1版)
3) イノラス配合経腸用液 電子添文 2023年5月改訂(第2版)
4) ラコールNF配合経腸用半固形剤 電子添文 2022年4月改訂(第1版)
5) イノソリッド配合経腸用半固形 電子添文 2024年11月改訂(第2版) -
- ●医療機関で廃棄する場合
事業活動にて発生する廃棄物なので産業廃棄物として取り扱います。
廃棄方法の詳細は、産業廃棄物の回収業者にご確認ください。
●患者宅で廃棄する場合
容器はプラスチックとして、各自治体のルールに従い廃棄してください。
- ●医療機関で廃棄する場合
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イノソリッド配合経腸用半固形剤には、食物繊維としてイヌリンを配合しました。
1) ツインラインNF配合経腸用液 電子添文 2022年4月改訂(第1版)
2) ラコールNF配合経腸用液 電子添文 2022年6月改訂(第1版)
3) イノラス配合経腸用液 電子添文 2023年5月改訂(第2版)
4) ラコールNF配合経腸用半固形剤 電子添文 2022年4月改訂(第1版)
5) イノソリッド配合経腸用半固形剤 電子添文 2024年11月改訂(第2版) -
加温する際は、注入器を接続する前に、未開封のまま湯煎 ( 40 ℃ 以下 ) にて短時間で行ってください。高温で湯煎すると性状に変化が認められます1)2)。
湯煎(40℃以下)にて10分程度で人肌程度に温まります3)4)。
電子レンジで直接加温すると容器の破損が懸念されますのでお控えください。1) イノソリッド配合経腸用半固形 電子添文 2024年11月改訂(第2版)
2) ラコールNF配合経腸用半固形剤 電子添文 2022年4月改訂(第1版)
3) イノソリッド配合経腸用半固形 インタビューフォーム 2024年11月改訂(第2版)
4) ラコールNF配合経腸用半固形剤インタビューフォーム 2022年10月改訂(第6版) -
イノソリッド配合経腸用半固形剤およびラコールNF配合経腸用半固形剤の投与方法は、大きくは2種類あります。
1) 経腸用半固形剤専用アダプタまたはラコールNF配合経腸用半固形剤専用アダプタを用いる方法
2) カテーテルチップシリンジを用いる方法【新規格:ISO80369-3タイプ】
各注入方法については、以下のPDFおよび動画などをご覧ください。
①経腸用半固形剤専用アダプタ・ラコールNF配合経腸用半固形剤専用アダプタ(別売り)
●ISO80369-3対応半固形剤専用アダプタを用いた注入方法(動画)
●ISO80369-3対応半固形剤専用アダプタを用いた投与の手順(PDF)
●ISO80369-3対応経腸用半固形剤専用アダプタを用いた投与の手順(PDF)
②カテーテルチップシリンジ(別売り)
●ISO対応半固形剤吸引用コネクタ、カテーテルチップシリンジを用いた注入方法(動画)
●ISO対応カテーテルチップシリンジを用いた注入方法(動画)
●ISO対応半固形剤吸引用コネクタ、カテーテルチップシリンジを用いた投与の手順(PDF)
【旧規格】各注入方法については、以下のPDFおよび動画等をご覧ください。
①経腸用半固形剤専用アダプタ・ラコールNF配合経腸用半固形剤専用アダプタ (別売り)
●アダプタを用いた注入方法(動画)
●アダプタを用いた投与の手順(PDF)
●経腸用半固形剤専用アダプタを用いた投与の手順(PDF)②カテーテルチップシリンジ (別売り)
●半固形剤吸引用コネクタ、カテーテルチップシリンジを用いた注入方法(動画)
●カテーテルチップシリンジを用いた注入方法(動画)
●半固形剤吸引用コネクタ、カテーテルチップシリンジを用いた投与の手順(PDF)【お知らせ】
新規格製品(ISO 80369-3タイプ)と旧規格製品のコネクタは太さや形状が異なるため、両製品を相互に接続することはできません。【警告】
経腸用半固形剤専用アダプタ(旧規格)電子添文2024年10月作成(第1版)およびラコールNF配合経腸用半固形剤専用アダプタ(旧規格) 電子添文 2024年10月改訂(第3版)より抜粋
〈使用方法〉
本品は、ISO 80369-3 に適合した製品(新規格製品)の使用が困難であると医師が判断した場合に、以下の1.~4.に全て対応したうえで使用すること。[他領域のコネクタとの誤接続等の不慮のリスクがある。]1. 旧規格製品を使用することについて、その目的に見合った医学的理由があると医師が判断すること。
2. 本品における誤接続のリスクや例外的な使用をすることに伴う不利益(例:緊急入院先で新規格製品が導入されている場合)を被る可能性があることを1.とともに医師が患者に説明した上で、その使用について患者の同意を得ること。
3. 本品を使用することについて、医療従事者等の本品の使用に携わる関係者で情報共有し、十分なモニタリング体制を敷くこと。
4. 1.~3.に関する記録を行うこと。 -
イノソリッド配合経腸用半固形剤およびラコールNF配合経腸用半固形剤とは別売りしている製品です。イノソリッド配合経腸用半固形剤およびラコールNF配合経腸用半固形剤に付属はしておりません。
弊社から医療機関に直接販売はしておりませんので、医薬系代理店に発注ください。
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直接イノソリッド配合経腸用半固形剤、ラコールNF配合経腸用半固形剤に水を混ぜないでください。
本剤の粘度が下がり、製剤特性が損なわれます。 -
イノソリッド配合経腸用半固形剤の比重(約1.06)1)から体積を換算すると、約283mLです。
300÷1.06=283mLラコールNF配合経腸用半固形剤の比重(1.075~1.090)2)から体積を換算すると、約275~279mLです。
300÷1.075=279mL
300÷1.090=275mL1) イノソリッド配合経腸用半固形剤 電子添文 2024年11月改訂(第2版)
2) ラコールNF配合経腸用半固形剤 電子添文 2022年4月改訂(第1版)