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ビーフリード輸液の製品Q&A
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ビーフリード輸液を急速投与すると、ブドウ糖による高血糖、アミノ酸による悪心・嘔吐などを引き起こすおそれがあります。また、投与終了後の低血糖も危惧されます。
電子添文の投与速度は、ブドウ糖・アミノ酸の最大投与速度をもとに設定し、臨床試験において安全に投与できることを確認して決定しました。
【参考】
ブドウ糖の最大投与速度 : 0.5g/kg/時 ( 昭和52年10月28日 薬発第1226号第一次再評価結果その13 )
アミノ酸の最大投与速度 : 0.2g/kg/時1)1) 河野克彬:忘れてはならない注意事項,輸液療法入門,304,1989【ZA30589Z18】
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ビーフリード輸液を隔壁開通・混合後に室内散乱光下 ( 約 500 lx ) で保存したところ、7日後の含量は、いずれの試験項目も表示量の95%以上でした 1)。
1)ビーフリード輸液 インタビューフォーム 2023年3月改訂(第10版)
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ビーフリード輸液は、アミノ酸の酸化を防ぐために酸素バリア外袋によって包装していますので、外袋開封後は、上室のアミノ酸(主にトリプトファン)の酸化による着色が起こります。1)
隔壁開通後の混合液では、上記のアミノ酸の酸化に加え、更にメイラード反応による着色が起こります。2)3)
外袋は使用時まで開封しないでください4)。また、外袋の破損などお取り扱いにご注意ください。5)6)
配合変化や微生物汚染によって着色が起こることもあります。7)1) Otsuka Information Vol.86 アミノ酸輸液の着色にご注意ください
2) ダブルバッグには理由があります(資材番号:4063)
3) Otsuka Information Vol.13 ダブルバッグには理由があります
4) ビーフリード輸液 電子添文 2022年12月改訂(第1版)
5) Otsuka InformationVol.3 バッグ入りアミノ酸輸液の取扱い
6) Otsuka InformationVol.4 バッグ入りアミノ酸液の取り扱いはやさしく・・・
7) Otsuka InformationVol.99 輸液管理時の清潔操作 -
カルシウム(Ca)やリン(P)を高濃度に含む補正用電解質液 (塩化Ca補正液1mEq/mLや大塚塩カル注2% 等) との配合には注意が必要です。
一方、CaやPの濃度が同程度の電解質輸液 (フィジオ35 等) との混合では、沈殿混濁を生じないこともあります。
ビーフリード輸液には、CaとPが配合されており、かつ血管痛予防の観点からpHを中性に近い約6.7にしています。
そのため他剤の配合により、CaやPの濃度が高くなったり、溶液のpHがアルカリ性に傾いたりすると、難溶性のリン酸カルシウムの結晶が析出することがあります。詳しくは、ビーフリード輸液 配合変化表をご参照下さい。
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ビーフリード輸液の組成はアミノ酸濃度3%、糖濃度7.5%であり、うっ血性心不全のある患者に対して十分な栄養素を補給する場合、水分負荷がかかり、症状を悪化させるおそれがあるため、禁忌となりました1)。
1)ビーフリード輸液 電子添文 2022年12月改訂(第1版)
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ビーフリード輸液、エネフリード輸液の中心静脈内投与は、用法外使用です。
末梢静脈内に点滴静注する製品として承認を受けているためです。ビーフリード輸液
6.用法及び用量 通常、成人には1回 500mLを末梢静脈内に点滴静注する 1)。エネフリード輸液
6.用法及び用量 通常、成人には1回550mLを末梢静脈内に点滴静注する2)。1) ビーフリード輸液 電子添文 2022年12月改訂(第1版)
2) エネフリード輸液 電子添文 2020年11月改訂(第2版) -
ビーフリード輸液に他の薬剤を混合せず、室内散乱光下にて投与する場合は、遮光カバーをつける必要はありません 。
しかし、直射日光など光が強く当たる場合や、光分解されやすいビタミン剤などを混合した場合には、遮光カバーを用いるなど十分注意してください 1)。【参考】
・ビーフリード輸液の隔壁開通後、室内散乱光下(約500lx)で保存した安定性試験において、7日後の含量は、いずれの試験項目も表示量の95%以上であった 2)。
・ビタミンB1の光分解は短時間では起こりにくいが、状況に応じて遮光カバーを用いるなど、注意すること。また、その他ビタミン剤等を混合した場合には、ビタミンの光分解を防ぐため、遮光カバーを用いるなど、十分に注意すること 1)。1) ビーフリード輸液 電子添文 2022年12月改訂(第1版)
2) ビーフリード輸液 インタビューフォーム 2023年3月改訂(第10版) -
以下、組成表をご確認ください。
1) エネフリード輸液 電子添文 2020年11月改訂(第2版)
2) ビーフリード輸液 電子添文 2022年12月改訂(第1版) -
輸液投与中にルート内が白濁する原因としては、下記のようなものが考えられます。
なお、ルートやバッグ内が白濁しているのを確認した場合、直ちに投与を中止してください。追加投与の必要があれば新しい輸液と輸液セットに取り替えてください。①バッグ内に混注した薬剤や側管から投与した薬剤による配合変化 1)
薬剤を混注したり側管投与する際には、電子添文、インタビューフォーム、各社の配合変化表などを確認してください。②微生物汚染 (真菌、細菌など) 2)
ルート内に侵入した微生物が増殖して白濁して見えることがあります。
輸液の調製・投与時には衛生操作に留意してください。容器ゴム栓と輸液セットの接続部や輸液ラインの接続部・側注口などの汚染防止と確実な消毒をお願いします。1) Otsuka Infomation Vol.73 薬剤を側管から投与する場合・・・
2) Otsuka Infomation Vol.99 輸液管理時の衛生操作 微生物の侵入にご注意ください -
アミノレバン点滴静注、キドミン輸液、KN3号輸液において、セフトリアキソンナトリウムとの配合変化情報があります。「配合変化・容器」ページに掲載している配合変化表をご参照ください。
ただし、セフトリアキソンナトリウムは、カルシウム含有製剤と同時投与を行ってはならないとの注意喚起がなされている注射剤です。
したがいましてカルシウムを含有する輸液製剤との配合変化試験は行っていません。
【参考】注射用セフトリアキソンナトリウムの電子添文
8. 重要な基本的注意
8.3 本剤を投与する場合は、カルシウムを含有する注射剤又は輸液と同時に投与しないこと。国外において、新生児に本剤とカルシウムを含有する注射剤又は輸液を同一経路から同時に投与した場合に、肺、腎臓等に生じたセフトリアキソンを成分とする結晶により、死亡に至った症例が報告されている。14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
14.1.2 配合変化
(2) カルシウムを含有する注射剤又は輸液との配合により混濁等の変化が認められたとの報告があるので、配合しないこと。
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ビーフリード輸液の皮下投与は用法外使用です。
皮下投与の用法がある輸液は、キット製剤を除く大塚生食注 ( 日局 生理食塩液 ) のみです。ビーフリード輸液は、浸透圧比約3の高張輸液です。
等張液以外の皮下投与は、疼痛や発赤などの副作用をきたすおそれがあります。また、皮下輸液では十分な栄養補給は困難であるとされています 1)。1) 緩和医療ガイドライン委員会:終末期がん患者の輸液療法に関するガイドライン2013年版 ( 編集 特定非営利活動法人 日本緩和医療学会 緩和医療ガイドライン作成委員会 ) ,金原出版 2013:p41-43【ZA30513A03】
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成人の一日の必要水分量は、一般的に 2000~2500mLです 1)。
本剤2000mL投与によって、短期間経口摂取不能な場合に、成人1日に必要なアミノ酸、電解質、水分を補給できるよう配慮しています。
以上より、先行製品であるアミノフリード輸液(終売)の臨床第Ⅲ相一般試験の1日最大投与量を2500mLまでとして実施したことから 2)、このような設定となりました。
なお、ビーフリード輸液の用法及び用量はアミノフリード輸液(終売)に準じています。1) 小野寺時夫:Medical Practice,1990;7:96-100【ZA30590Z12】
2) 大柳治正:薬理と治療,1994;22(4):949-968【AF10594C05】 -
輸液中に含まれるチアミン ( ビタミンB 1 ) は、長時間にわたって光にさらされると分解することが知られています。ビーフリード輸液では、その原因となる紫外線 ( UV ) をカットする外袋を使用しています。透明な外袋ですが、UVカット機能があります。