介護保険制度の施行や薬機法の改正により、薬剤師の地域や在宅医療への関わりは大きく変化し、地域のかかりつけ薬局としての機能を発揮するだけでなく、地域住民の健康相談窓口としての役割も求められています。一方、介護保険施設のひとつとして在宅復帰への移行を担う介護老人保健施設では薬剤師が常駐し、その専門性の発揮や地域との連携が期待されています。また、個人宅のみならず、有料老人ホームも選択されるケースが多くなっています（図１）。
今回、株式会社メディカルグリーン代表取締役の大澤光司氏をファシリテーターにお迎えし、介護老人保健施設横浜あおばの里薬剤部の丸岡弘治氏と田辺薬局株式会社キャリア支援室臨床薬学グループの佐野敦彦氏に、介護老人保健施設や有料老人ホームなど、地域施設における療養に関わる薬剤師の役割や今後の展望についてお話いただきました。