2016年現在、約1万8,000人と推計される医療的ケア児は、2006年から10年で約2倍に増え、地域における支援体制の確立が急がれています。医療的ケア児等を支援する施設は徐々に増えていますが、地域の人々の暮らしになじみ、親しまれている施設はまだ多くないでしょう。1996年開設の医療法人にのさかクリニックが展開する地域生活ケアセンター「小さなたね」と、胃瘻を造設している方、ミキサー食の方を含むすべての人がともに食事を楽しめる「たねカフェ」は、医療的なケアが必要な方々が、病院と自宅以外の場で豊かに暮らせるよう支援しています。その理念と具体的な取り組みについて紹介します。