GIEMRGel immersion EMR
監修 関西医科大学総合医療センター
消化器肝臓内科 講師 山階 武 先生
消化管ポリープの内視鏡切除法の変遷
Conventional EMR
粘膜下層に局注すると、膨隆によって病変と正常粘膜との段差が小さくなりスネアが滑りやすくなったり、
病変自体のサイズが大きくなり分割切除になったりすることがある。1)
また、SNADETは生検等で線維化を来しやすく、局注による膨隆が得られにくい。
1)Gastroenterological Endoscopy Vol.60 (2). Feb.2018
Underwater EMR
粘膜下局注なしで管腔を脱気して浸水状態にすると、粘膜の緊張が緩み、腫瘍が管腔の内側に浮き上がるような状態になるので、サイズが大きくならず容易に病変を絞扼できる。1)
しかし、UEMRでは水がすぐに流れて貯めるまでに時間が掛かったり、前処置不良時は残渣で透明度が落ち視野が悪くなる。
また、ベッド上が腸管から排泄された水で汚染することがある。1)
1)Gastroenterological Endoscopy Vol.60 (2). Feb.2018
Gel immersion EMR
ビスコクリアを用いたGel immersion EMR では適度な粘弾性によって容易にゲルを内腔に貯めて良好な視野を得ることができた。
また、Underwater EMRが困難な場合でも短時間で一括切除を行うことができた。 2)
2)Amino H et al:JMA Journal 4(4) Page:415-419 (2021.10)